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「さとにぃ、おきてよ。 お腹空いたよぉ。」と言う声で目を覚ますと、小さな子が泣いていた。顔は誰かに似ているけれど誰だったかしら?と考えながら見回すと、もう一人小さい子がいて、その子は、テレビに夢中だった。確かオレは、大学の夏休みの宿題をしながら途中で眠ってしまったのだ。など思い出しながら 「お母さんは?」と聞くと泣きながら首を振るその子は、やはりオレの弟のケンです。確かオレの弟は、中学生と高校生のはずだが。などぼんやり考えながら、フリーザーを開けて、『レンジでパスタ』を二袋出し泣いているケンと食べることにした。テレビに夢中になっていたもうひとりの子も食べたそうにしている。 「フリーザーにもうひとつあるぞ。」と言うと、届かないなど言いながらもちゃんと作った。確かコイツもオレの弟のマサだ。でもどう考えてもこんな小さい子供ではなかった。と自分の顔をそっと鏡に映すと少しひげが伸びていた。なんだかまだ夢の中にいるような頭が軽くなった感じがする。恐る恐るスパゲティをほおばる二人を呼んでみる。 「ケン、マサ、お母さんはどうした?」聞いたとたんにケンが泣きそうになり慌ててテレビの話に変えて何とかごまかした。コイツは確か泣き出したら30分は泣き止まない弟だった。先に食べ終わり考えを巡らした。カレンダーを見ると確かに2006年8月だ。つまりオレは、現在で弟達は、過去に戻ったということだろうか? ケチャップだらけの顔を見て、シャワーするように言うとケチャップで大きく見える口で 「脱がせてー。」と言われる。何でオレがこんなことしなきゃならんのだぁなど思いながら脱がせると 「ジャーしてよ。」「石鹸とって。」と次々言われてしまう。面倒だからとさっさとドアを閉めてしまい、テレビを観ていると二人のにぎやかな笑い声が聞こえてきた。なんだか損した気がして自分も風呂場のドアを開けて入って行くとまずマサのシャワー攻撃がきた。ケンは泡だらけになって遊んでいた。頭からシャワーをかけるとなんだかさっきより二人とも大きくなった気がする。 「久しぶりだね。三人ではいるの。」と言うと 「昨日も入ったじゃん」と、はっきりとした言葉が返ってきた。そんなはずないよな。オレ昨日は、バイトしてたもん。とつぶやいいても笑い声で聞こえないみたいだ。頬っぺたが膨らんでいるなぁ。 「何食べてんだ?」と聞くと二人そろって 「こんぺい糖だよ。」と口を開けて見せてくれた。 シャンプーをしてさっぱりして顔をあげるとなんだか二人が大きくなっている気がする。でも相変わらず、泡だらけになって遊んでいる。 シャワー遊びも飽きてきて部屋に戻ると弟達も濡れたまま上がってきた。仕方なくタオルで拭いてやるとまたこんぺい糖を口に入れた。すると拭いているタオルの中でケンが大きくなった! 「このこんぺい糖食べるとなんだか大人の気分になるんだよ。」とまたまた口調もしっかりしてきた。 「じゃあ、オレこれから昨日の試合の打上げだけど留守番できる?」と聞くと 「大丈夫だよ」と言う返事。とともに、 「打上げ花火?俺も行く。」とマサ。 「違うよ、打上げって言ったら勝った時にみんなで体持ち上げるやつだよ。」とケンが言う。少し前より体は大きくなったけど違うよそれは「胴上げ」と独り言を言いながらさっさと着替えて外へ出るとまだ夏の日差しは強かった。 仲間と会って試合のように熱くなって話していたら、携帯電話が鳴った。 「あっ、お兄ちゃん?打上げ花火終わった?」と言う声。留守番は大丈夫だと弟達に言われてもなんとなく気になってくる。でも仲間に弟達が過去に戻ってというわけにもいかないので、 「明日バイトあるから」と早めに帰宅した。 二人仲良くテレビをつけたまま眠っていた。その寝顔はやはり少し大きくなっていた。ベットに運ぶのも面倒なのでそれぞれにタオルケットをかけてやった。テーブルの上のこんぺい糖を見てこれを食べたら自分も大人になるのだろうかと考えたけれど老人になったらどうしようかと思いつつ眠りについた。 「いつまで寝てるのお兄ちゃん。」と母の声で目を覚ますといつ間にか先に起きている弟達は、スイカをほおばっていた。その横顔は、うっすら髭が生えていた。オレはそのままだった。 |
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こんにちは |
白い雪 2008/02/24 16:03 |
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